人気の「クッションフロア」とは?メリットや注意点について
洋室の床にもさまざまな種類のものがあります。
一般的なフローリングが多いのですが、近年人気となっているのが「クッションフロア」です。
そのクッションフロアにも防音効果があるもの、衝撃を吸収するものなどいくつもの種類があります。
そこでここではクッションフロアの種類、特徴、メリット、注意点などについて紹介していきたいと思います。
クッションフロアについて
洋室において部屋を特徴づけるのは壁紙と床材です。
床材にもオーソドックスなフローリング、防音効果のあるもの、衝撃を吸収するものなどさまざまな種類のものがあります。
その中でクッションフロアとはその名前の通りに「クッション性」が強い床材です。
クッションフロアの概要について
クッションフロアは塩化ビニール系の素材でできているものが多くなっています。
その表面はフローリングっぽいもの、タイルっぽいものなど色々なデザインがなされています。
住居用のものの他に、土足で歩くことを想定した表面強化加工がなされた製品もあります。
裏面については不織布でできているのが普通です。
住居用のものは厚さが1.8mmほどで、土足対応のものは2.3mmほどの厚さがあります。
クッションフロアの種類について
クッションフロアは大きく分けると「住居用」という裸足で歩く前提のものと「店舗用」という土足で歩く前提のものがあります。
・住宅用のクッションフロア
住宅用のクッションフロアは厚さが1.8mmのものが一般的で、リビングや寝室で使用されるもの、トイレや洗面所で使用される抗菌、防カビタイプのものがあります。
表面はフローリング調のもの、タイル調のもの、大理石のような石目調のものなどさまざまなものがありますので、部屋の雰囲気に合わせてデザインを選ぶことができるようになっています。
・店舗用のクッションフロア
店舗用のクッションフロアは土足で歩くのが前提となっているため、厚みが2.3mmほどとなっており、住居用のものよりも厚くなっています。
デザインもさまざまなものがありますが、特徴として表面が衝撃、傷、摩擦などに耐えられるように耐久性を高くするために表面強化加工されています。
住居用のものよりも性能が高いものが多く、その分価格も高くなっています。
クッションフロアの費用について
クッションフロアは小さい床タイルのようなものではなく、シート状になっています。
そのため施工する際に比較的手軽にできるという特徴があります。
性能によっても値段は違っていますが、たいていは1㎡あたり3000~4000円前後となっており、6畳ほどの部屋でたいていは3~5万円ほどの製品代がかかります。
業者に依頼する際には施工料金がかかってくるため、それらを含めると5~10万円ほどとなってきます。
既存の床材をすべて剥がしてから張り直すという場合にはその手間賃と撤去した床材の撤去費用、処分費用も合わせてかかってくることとなります。
クッションフロアのメリットとは
クッションフロアは利用メリットが多いために利用されることが増えてきています。
ここではそんなクッションフロアのメリットについて紹介していきます。
施工が簡単でDIYもできる
住宅用のクッションフロアは薄くて柔らかいシート状で販売されています。
もちろん業者に依頼すれば美しく仕上げてもらえるのですが、カッターやハサミ、両面テープなどを使って自分でDIYすることも十分に可能です。
クッションフロア自体はホームセンターなどで販売していますので、それを購入してきて自分でリフォームするというのも良いでしょう。
機能やデザインの種類が多く、しかも安価である
クッションフロアは衝撃吸収、防水性、防カビ性などさまざまな機能がある製品があり、その表面の模様などのデザインの種類が豊富です。
そういった製品が数多くホームセンターなどで販売されているのですが、それらが安価で販売しているため、部屋のクッションフロアを自分で購入してきてDIYする場合は数万円程度でリフォームすることができます。
特に耐水性が高い
クッションフロアはその名前の通りにクッション性が高く、衝撃を和らげる効果があるのですが、他にも耐水性が高いというのが特徴的です。
クッションフロアは素材が塩化ビニールでできているため、水を弾くという性質があります。
水に濡れたとしても吸収することがなく、簡単に拭き取ることができるため寝室やリビングだけでなく、キッチンやトイレ、洗面所などでも使いやすいものとなっています。
また、そういった性質であるためにメンテナンスもしやすくなっています。
水で濡れても拭き取れば綺麗になりますし、油などがついてしまっても簡単に拭き取れます。
染みや汚れがそもそも付きにくく、付いたとしても中性洗剤を使えばすぐに綺麗になります。
このようにメンテナンスがしやすいというのもクッションフロアのメリットと言えます。
クッションフロアのデメリットとは
安くて扱いやすいクッションフロアですが、実際に利用する際にはデメリットもあります。
ここではそんなデメリットを紹介していきます。
劣化しやすい、傷がつきやすい
クッションフロアは下の床面に専用の接着剤や両面テープを使って張り付けていきます。
そのため、施工するのは簡単なのですが、剥がれやすいという特徴もあります。
一度剥がれて浮いてくると隙間からゴミも入りやすくなりますし、劣化も早くなっていきます。
一般的なフローリングと比べてもクッションフロアの方が劣化しやすいと言えます。
また、衝撃には強いクッションフロアですが、傷や凹みには弱いという特徴があります。
表面が柔らかい素材のため、尖ったものなどでは傷がつきやすくなっていますし、ずっと重い家具などを置いていると凹んでしまって元に戻らなくなります。
クッションフロアは扱いやすい反面、劣化しやすいという特徴があるのです。
通気性が悪い
クッションフロアは素材が塩化ビニールでできているため、通気性が悪いという特徴があります。
湿気がこもってしまうことによってカビが生えてしまうこともあります。
特に張り付ける床がしっかりと下地処理がされておらず、表面がボコボコしているような状態のままクッションフロアを張ってしまうと隙間ができやすく、そこに湿気が入り込んでしまうので注意が必要です。
見た目が安っぽく、高級感がない
クッションフロアは素材が塩化ビニールでできているため、どうしても安っぽく見えてしまうという欠点があります。
表面のデザインが木目調や石目調など、重厚感を感じさせるものはあるのですが、表面にテカリがあることと合わせて高級感は出ない素材となっているのです。
扱いやすい、安価であるということが逆に安っぽい、高級感がないということにもつながっているのです。
クッションフロアを自分で張る際の流れとは
クッションフロアは専用の接着剤や両面テープを使用して張っていくシート状のものですので、自分でも簡単に張ることができます。
そこでここではクッションフロアを自分で張る際の流れについて紹介していきます。
✅必要となる道具を揃えていく
自分でクッションフロアを張っていく際にはまず必要となる道具を準備していきます。
・使用するクッションフロア
・ローラー
・CFカッター
・ハサミまたはカッター
・定規
・両面テープ
・専用の接着剤(使わない場合もある)
実際にクッションフロアを張る際には専用の接着剤や両面テープを使って張るのですが、初心者は両面テープの方が使いやすいでしょう。
✅床を綺麗に掃除していく
クッションフロアを張る際には現在張られている床材を剥がして新しく張る方式と、既存の床材の上から重ねて張る「上張り」とがあります。
初心者の場合は上張りを行うのが良いでしょう。
上張りを行う時には細かい下地処理などは必要ないのですが、汚れやゴミがあるとしっかりと接着できないことがあります。
まずは床のゴミをすべて取り除き、汚れを落としていきましょう。
✅クッションフロアを仮敷きして位置を決めていく
いきなりクッションフロアを直接張ってしまうのではなく、両面テープを剝がすことなく床にクッションフロアを仮に敷いてみて位置を決めていきます。
部屋のサイズに合わせて、柱などの出っ張りに合わせて不要な部分をカットしていくこととなります。
1枚目のクッションフロアの位置が確定したら、2枚目以降も同じように仮敷きをして位置を決めていきます。
✅両面テープを剥がして床に張っていく
部屋全体にクッションフロアを仮敷きをして位置が確定したら、両面テープを剥がして床に張っていきます。
この際、中に空気が残らないようにしてローラーを使って押さえながら張っていくことで隙間なく張ることができます。
特にクッションフロアの継ぎ目部分はしっかりと接着していないと浮いてきてしまうので注意が必要です。
ある程度全体的に張れたらローラーをかけてしっかりと圧着させていきます。
✅継ぎ目部分に継ぎ目処理剤を使って仕上げていく
クッションフロアは継ぎ目部分が浮いてきて剥がれてしまうことが多くなっています。
そのため継ぎ目部分の耐久性を高めるために継ぎ目処理剤を使うのがおすすめです。
この継ぎ目部分に継ぎ目処理剤を注入して十分に乾かしたら仕上げとなります。
まとめ
クッションフロアは耐水性が高い、防音効果がある、衝撃を和らげる、安価で入手しやすい、扱いやすく初心者でも張ることができるというメリットが多い床材です。
傷が付きやすい、凹みやすいといったデメリットはありますが、抜群のコストパフォーマンスと扱いやすさを持った床材だと言えるでしょう。
表面にも木目調、石目調、タイル風、フローリング調などさまざまなデザインのものがあります。
比較的簡単に張ることができる床材ですので、部屋の雰囲気を変えたいという場合にもぜひ一度試してみてください。
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