住まいのお役立ちコラム

間取りの変更?壁を壊して部屋をつなげるリフォームについて

    間取りの変更?壁を壊して部屋をつなげるリフォームについて

    「子どもが独立した」「キッチンとリビングの導線が不便」「和室が不要になった」などの理由で間取りを変更したいということがあったとしても簡単にはできないことが多くあります。
    しかし壁を壊して一つに部屋にするというリフォームを行えば、より効率的に生活をしていくことができます。
    そこでここでは壁を壊して部屋をつなげるような間取りの変更をするリフォームについて紹介していきます。

    壁を壊して間取りを変更するリフォームとは

    壁を壊して間取りを変更するリフォームにもさまざまなタイプのリフォームがあります。
    ここではどういったリフォームがあるのか、壁を壊せない場合とはどういった場合かについて紹介していきます。

    間取りを変更するリフォームの種類とは

    壁を壊して間取りを変更するリフォームにも色々な種類があります。
    例えば、
    ・キッチンとリビングをつなげる
    ・和室と洋室をつなげる
    ・和室とリビングをつなげる
    ・子ども部屋と他の部屋をつなげる
    ・小さい洋室と洋室をつなげる
    などさまざまです。

    どういったリフォームを行うのかについては目的に応じて行うようにしましょう。
    ただ、壁を壊して間取りを変更するようなリフォームは元の状態に戻すということが困難ですので、よく考えた上で実施することが重要です。

    壊してもよい壁と壊してはいけない壁

    壁を壊して間取りを変更するという場合、どのような壁でも壊して良いというわけではありません。
    ここでは壊してもよい壁と壊してはいけない壁について紹介していきます。

    ・壊してもよい壁とは
    例えば部屋と部屋を分けている間仕切り壁である「内装壁」については壊しても問題ないということが多くなっています。
    基本的にこういった間仕切り壁は石膏ボードなどでできていることが多く、叩くとコンコンという軽い音がします。
    この間仕切り壁については柱や梁のように家を支えている構造部分ではなく、部屋を仕切るためだけにある壁ですのでと入り壊しても問題ないのです。
    ただ、こうした間仕切り壁に木材や金属を入れて補強をしている場合は、その壁が建物の耐久性や耐震性を高める役割を果たしていることがあるために取り壊せない場合もあります。

    その壁が間仕切り壁かどうか判断がつかない場合は図面を見て確認し、部屋の四隅部分に太い柱があったりすれば間仕切り壁である可能性が高くなっています。
    逆に四隅に太い柱がない場合は壁面構造によって壁が建物を支えている可能性があるため、取り壊すことはできません。

    ・壊してはいけない壁とは
    壁は部屋を仕切っている間仕切り壁だけでなく、壁自体が建物を支えているという構造部分である「構造壁」の場合もあります。
    こういった構造壁を壊してしまうと建物を支える力が弱くなってしまい、耐久性が大きく低下してしまうことにつながります。
    こうした構造壁は穴を開けたりするだけでも耐久性が低下する場合があるので注意が必要です。
    また、マンションの図面を見た時に壁部分に「PS」という記載がある場合は「パイプスペース」という意味で水道管が通っている可能性がありますので、その壁を撤去することはできません。

    基本的には柱で家を支えているタイプの家の壁は取り壊すことができますが、壁で建物を支えているタイプの壁は取り壊せないと考えておけば良いでしょう。

    間取りを変更する色々なタイプと費用の相場について

    間取りを変更する場合でも、どういった部屋をつなげるのかによって工事の種類は変わってきますし、費用も変わってきます。
    ここでは間取りを変更する際のタイプの違いとそれぞれの費用の相場について紹介していきます。

    和室とリビングをつなげる工事について

    リビングに隣接している和室を使わなくなった場合などに間の壁を壊してつなげる工事です。
    この場合は和室とリビングの間にある壁の撤去と和室にある畳を撤去してフローリングに張り替えるという工事を行うパターンと、さらに和室部分の天井や壁紙まですべてリビングと統一するように貼りかえるというパターンがあります。

    天井や壁紙はそのままという場合は、
    ・間仕切り壁の撤去
    ・壁を撤去した跡の壁部分の補修
    ・一段高くなっている和室の高さ調整
    ・和室部分のフローリング張り
    などによって50~60万円ほどの費用がかかります。

    完全にリビングと一体化させる場合はこれらに加えて以下の工事が必要となります。
    ・和室部分の天井の高さを調整する
    ・和室部分の天井や壁紙の変更
    ・和室真壁から大壁に変更する
    ・電気配線工事
    ・押し入れをクローゼットに変更する
    これらの工事が加わることによって費用は140~150万円ほどとなります。
    和室とリビングを一体化させる際にはどこまで統一するのかによって費用が大きく変わると言えるでしょう。

    洋室と洋室をつなげる工事について

    例えば6畳の広さの洋室2つをつなげて1つの大きな洋室にするような工事です。
    この場合は、
    ・間仕切り壁の撤去
    ・壁を撤去した後の床、天井、巾木の補修
    ・床フローリングの上張り
    などによって50万円ほどの費用がかかることとなります。
    フローリングの上張りをしなければ費用を抑えることはできますが、撤去跡が残ってしまうため仕上がりが綺麗になりません。

    また、2つの洋室を完全に統一するためには、
    ・壁紙の貼り替え
    の作業が増えるために費用が70万円ほどとなります。

    キッチンとリビングをつなげる工事について

    独立したキッチンとリビングの間にある壁を撤去して広いリビングキッチンにするという工事です。
    この場合は単純に壁を撤去するだけの場合とキッチンの移動や入れ替えを行う場合によって費用が大きく違ってきます。
    壁を撤去するだけであれば10万円前後で可能ですが、キッチンを移動する、新しいキッチンに入れ替えるとなると200~300万円ほどの費用がかかる場合があります。

    壁を壊して間取りを変更する際の費用を抑える方法とは

    壁を壊して間取りを変更する際には大規模な工事となる場合が多く、高額な費用がかかることもあります。
    ここではそんな工事を行う際にかかる費用を抑える方法を紹介していきます。

    補助金を利用する

    こういった建物のリフォームは地方自治体によって補助金、助成金が支給される場合があります。
    それぞれの支給条件や金額、対象などは自治体によって違っているため、まずは自分が住んでいる地域の自治体にそういった補助金があるかどうかを確認していくと良いでしょう。
    例えば住宅の修繕や増築などに対して補助金が出る、壁紙や床の貼り替えに補助金が出る、間取り変更工事に補助金が出るというように種類がさまざまなですので、確実なのは自治体の担当窓口で問い合わせるのがおすすめです。
    この際、自治体によっては「世帯収入が制限されている」「その自治体にある業者を使う」といった条件が定められている場合もあります。

    ▷【2024年最新】川口市で使えるリフォーム補助金とは?

    配管工事、電気工事などはできるだけ避ける

    壁を撤去するだけであればそれほど費用はかからないのですが、配管工事や電気工事が絡んでくると一気に費用が高額になります。
    部屋をつなげてキッチンを移動させる、入れ替えるという場合などはキッチンの費用の他に配管の移動工事も必要となります。
    こうした配管工事は費用が高額になります。
    また、撤去する壁にコンセントなどの電気配線が通っていた場合には配線の移動工事も必要となりますので電気工事が必要となってきます。
    こうした配管工事や電気工事が含まれると費用が高額になるため、できれば避けるようにすれば費用を抑えることができるでしょう。

    複数の業者に相見積もりをとる

    こうした工事にかかる費用は素人にはなかなか適正かどうかは判断できないものです。
    業者にこれだけかかると言われれば、「そんなものか」と思ってしまうかもしれません。
    中には相場よりも高い費用を見積もりで出してくることもありますので、施工業者を決定する際には複数の業者に見積もりを依頼してみることをおすすめします。
    見積もりだけであれば無料ということが多いので、実際に相見積もりをとって複数の見積もりを比較することによって適正価格が判断できるようになります。
    ただ、他と比較した際に「安すぎる」という業者にも注意が必要です。
    明らかに安すぎるという業者は「品質が悪い製品を使う」「手抜き工事を行う」という可能性があります。
    もちろん高すぎる業者は「過剰請求」をしている可能性があります。
    どういった製品を使って、どのくらいの期間工事をするのかということを踏まえた上で価格を比較していくと良いでしょう。

    壁を壊して間取りを変更するリフォームを行う際の注意点とは

    では実際に壁を壊して間取りを変更する工事を行う際の注意点を紹介していきます。
    一度壁を壊してしまうと簡単には元に戻せないために注意しなければならない点があるのです。

    まず「完成図をしっかりとイメージする」ということがあります。
    便利になると思って壁を壊してリフォームをしたのに、完成したら生活しにくくなったということがあります。
    ・コンセントの位置が変わった、コンセントの数が減った
    ・家具の位置が変わって不便になった
    ・壁に掛けていたものなどが掛けられなくなった
    ・移動導線が変わって不便になった
    ということがあるのです。
    実際に壁を壊したらどうなるのかという完成図をしっかりとイメージした上で壁を壊さなければいけません。

    また、マンションの場合は自由に壁を壊して良いというわけではなく、管理規約によっては壁の撤去が禁止されている場合もあります。
    規約を破ってしまうと後で賠償請求されることや、強制退去させられる場合もあるので事前に必ず確認しておきましょう。

    まとめ

    間仕切り壁を壊して部屋をつなげるというリフォーム工事があります。
    部屋をつなげることで利便性が上がるという場合もありますが、失敗してしまうと元には戻せないということがあるので慎重に行わなければいけません。
    また、工事の種類によっては費用が高額になる場合もありますので、見積もりをよく比較して検討していきましょう。
    TWINSではお客様との対話を大切にし、将来のことやご趣味やライフスタイルなどもお聞かせい頂きながら、最適のプランをご提案いたします。まずはお気軽にご相談下さい。

    ▷川口市にて内装リフォーム〈押し入れのリフォーム〉

    ▷川口市にて大工工事・内装リフォーム<和室から洋室>

    ▷川口市にて大工工事・内装リフォーム<中古戸建てのリノベーション>

    さいたま市対応エリア。

    Area施工エリア

    川口市を中心に蕨市、戸田市にも出張可能です!
    対応エリア以外でもまずはお問い合わせください。